DNPデモ(ダイナミックプライシング) — 使い方マニュアル

クリックする場所と画面の見方を、実際の画面写真つきで説明します

1. このシステムは何をするもの?

ネットショップ(楽天・Amazon・Yahoo など6モール)の 受注データと在庫データを毎日取り込み、商品ごとに「今いくらで売るべきか」を自動計算して提案する システムです。

このデモには、海鮮ECを想定した架空データ(カニ・ホタテ・エビなど40商品、18ヶ月分・約4万件の受注、1年分の在庫記録)が入っています。

2. デモを始める準備(起動とログイン)

手順1: サーバー(画面を出すプログラム)を起動する

Windows のコマンドプロンプト(黒い画面)を開いて、次の2行を1行ずつ貼り付けて Enter:

cd C:\Users\user\dev\claude-org\apps\dp-system .venv\Scripts\python.exe manage.py runserver

「Starting development server at http://127.0.0.1:8000/」と出たら起動成功です。この黒い画面はデモ中ずっと開いたままにしてください(閉じるとサイトが見られなくなります)。

手順2: ブラウザでログイン

ブラウザで http://localhost:8000/login/ を開き、次を入力してログインボタンを押します:

ユーザー名: demo-admin パスワード: DemoKani-2026

ログイン画面

手順3(デモ当日の朝におすすめ): データを作りたてに戻す

デモデータは「今日」を基準に作られるため、日が経つと少し古びます。デモ当日の朝に次の1行を実行すると、約10秒で全部作り直されます:

.venv\Scripts\python.exe manage.py seed_demo --reset

最後に「デモ準備完了」と全項目 [OK] が出れば成功です。

注意: リハーサルで CSV をアップロードしてしまった場合も、この1行で「アップロード前」の状態に戻ります。アップロード実演は本番のために取っておきたい場合、リハーサル後は必ずこれを実行してください。

3. 12画面の見方と操作(画面写真つき)

左側の紺色のメニューが全画面の入口です。上から順に説明します。

画面1ダッシュボード(ログイン直後の画面)

ダッシュボード

見方: 上の4つの箱が「今日の会社の状態」です。左から、扱っている商品数 / 機械からの値付け提案の件数 / 商品が売れるまでの平均日数 / 今月の売上。右上の赤い「高」・黄色い「中」は警告の件数です。

下の3つの表: 「スコア上位」= 調子の良い商品 / 「スコア下位」= テコ入れが要る商品 / 「廃棄リスク」= 賞味期限までに売り切れなさそうな商品(残り日数と在庫数つき)。

「毎朝6時に全商品の健康診断が終わっていて、出社したらこの画面に『今日の警告』と『今日の値付け提案』が並んでいます。廃棄リスクの毛ガニは、期限まで10日なのに今のペースでは売り切れない、と機械が先に気づいた状態です」

画面2CSVインポート(データの入口・デモの実演ポイント)

CSVインポート

この画面は: モールの管理画面からダウンロードした受注CSVや、倉庫の在庫CSVをそのまま放り込む場所です。

実演の操作(この順でクリック):

  1. 種類で「受注データ」・モールで「楽天」を選ぶ
  2. ファイル選択で C:\Users\user\dev\claude-org\apps\dp-system\demo_data\楽天受注_直近2日.csv を選ぶ
  3. アップロードボタンを押す → その場で結果が出ます
  4. 結果が「一部エラー」になります。ここが見せ場です。エラー詳細を開くと「どの行の・どの商品コードが・なぜダメだったか」まで出ます(わざと壊れた行を2行入れてあります)
  5. 続けて種類「在庫データ」で WMS在庫_本日.csv をアップロード → 「成功」と出て、全商品の在庫が「今日の値」に更新されます
「モールのCSVをそのまま放り込むだけです。ダメな行があっても全部止まらず、ダメな行だけ理由つきで教えてくれます。毎日の作業はこのアップロードだけで、あとは全部自動です」

画面3SKU一覧(全商品の一覧)

SKU一覧

見方: 全40商品が1ページに並びます。カテゴリや商品名で絞り込みできます。商品名をクリックすると詳細(画面4)へ。

「今日はデモ用に40商品ですが、実データなら300商品全部がこの一覧で同じように動きます」

画面4SKU詳細(1商品のカルテ)

SKU詳細

操作: SKU一覧で「毛ガニ姿 中 500g」をクリックして開いてください(廃棄リスクの警告つきの商品です)。

見方: この商品の価格・在庫・売れ行き・警告・機械からの提案が1画面にまとまっています。

「この毛ガニは期限まであと10日、在庫150個。今のペースだと30個しか売れません。人間が棚卸しで気づく前に、機械が『捨てる前に売り切る値下げ』を提案してきます」

画面5商品マスタ管理

商品マスタ管理

見方: 商品の登録・原価・「層」の設定画面です。層は3段階で、コア(看板商品・値段は絶対に触らない)/ ミドル(決めた範囲内でだけ変動OK)/ アウター(訳あり品など・積極的に変動OK)。

「『全部の値段を機械任せ』ではありません。看板商品は最初から対象外にできます。ブランドを守る仕組みです」

画面6マスタ設定

マスタ設定

見方: モールごとの手数料率・セール予定・季節の需要カレンダー(カニは11〜12月が繁忙、夏は閑散、など)の設定です。この手数料を引いた「手取り」で利益計算されます。

画面7β係数管理(機械の学習結果)

β係数管理

見方: 「値段を1%下げたら何%多く売れるか」という感度を、商品ごとに過去の実売データから毎月自動で学習した表です。R²(アールツー)列は学習の信頼度(1に近いほど信頼できる)です。

指差しポイント2つ:

「AIにありがちな『自信満々に間違える』を防ぐ仕組みです。信頼できない学習結果は自動で捨てて、カテゴリ平均という安全側に倒します」

画面8シミュレーター(単品)

シミュレーター単品

実演の操作: 商品で「ホタテ貝柱 特大 1kg」を選び、価格をいくつか変えて試算ボタンを押してみてください。売上・粗利の予測が出ます。

「値付けの前に『もしこの値段にしたら』を何回でも安全に試せます。このホタテは少し値上げしても粗利が増える、と出ます。実際の店舗の値段は1円も変わっていません」

画面9シミュレーター(年間)

シミュレーター年間

見方: 1商品ではなく年間・複数シナリオで、利益がどれだけ変わるかを比較する画面です。

画面10価格シミュレーションボード(何がいくらなら何個売れるか、が全商品一目)

価格シミュレーションボード

この画面は: 全商品について「この値段なら、何個売れて、在庫が何日でなくなって、利益がいくらになるか」を表とグラフで一目にした画面です。左メニューの「価格ボード」から開きます。

見方(左の表): 全商品が1画面に並びます。「検討価格 ✎」の欄に候補の金額を入れると、その行の販売数・利益・利益率・在庫消化日数と、右のグラフ全部がその場で即座に計算し直されます。「Δ利益」列は「今の価格からその価格に変えたら利益がいくら増減するか」で、初期表示は増える順です。

見方(右のグラフ・商品をクリックすると切替):

見方(下の俯瞰): ⑧ 全商品の予測利益ランキング(赤い棒 = 値付けが破綻している商品)と ⑨ カテゴリ別の利益構成比(円グラフ)。

標準金額づくりの使い方: 表の「検討価格」に候補を入れていき、右上の「CSV保存」を押すと検討結果の一覧がファイルで手元に残ります。「検討価格を全行リセット」でいつでも現在価格に戻せます。

「どの商品を、いくらにしたら、何個売れて利益がどうなるか。この1画面が結論です。値段の数字を1つ変えるたびに、全部のグラフがその場で動きます」

画面11推奨価格 承認(デモのクライマックス)

推奨価格承認

見方: 機械からの値付け提案が「今の価格 → 提案価格・理由・スコア」つきで並びます。アクション列の赤 = 値下げ提案、緑 = 値上げ提案です。

実演の操作:

  1. 「ホタテ貝柱 特大」の値上げ提案の行で「承認」をクリック
  2. 「訳ありタラバ足 折れ」の値下げ提案の行で「修正」をクリック → 金額を少し変えて修正承認
  3. 気に入らない提案はどれでも「却下」をクリック(何も起きずに消えるだけ)
「ここが一番大事な画面です。機械は提案するだけで、最後は必ず人が決めます。勝手に値段は変わりません。原価割れするような提案は、そもそもこの画面に出る前に機械が自分で止めます(甘エビの警告がその例です)」

画面122×2マトリクス / 価格マトリクス

価格マトリクス

見方: 同じ商品の6モールでの価格を横断で一覧できます。モール間で値段の整合が崩れていないかを1画面で確認できます。

画面13KPIレポート

KPIレポート

見方: 粗利率・在庫の回転・警告の一覧を週次でまとめた画面です。

「カニは夏が閑散期だとカレンダーで分かっているので、『売り時の11〜12月まで在庫をどう持つか』もデータで判断できます」

4. 20分デモの回り方(おすすめの順番)

画面の順番伝えること
第1幕
現状が全部見える
(5分)
ダッシュボード → SKU一覧 → 毛ガニの詳細出社したら「今日の警告」と「今日の提案」が揃っている。廃棄リスクは人間より先に機械が気づく
第2幕
データが入る仕組み
(5分)
CSVインポートで実演(楽天 → エラー行を見せる → 在庫)毎日の作業はCSVを放り込むだけ。壊れた行も理由つきで特定される
第3幕
提案と人間の承認
(10分)
β係数管理 → 価格ボード(価格を動かしてグラフが動くのを実演)→ 承認画面で実演 → KPIレポート → ダッシュボードに戻る学習 → 「いくらなら何個売れるか」をグラフで即答 → 提案 → 人が承認。最後にダッシュボードで承認待ち件数が減ったのを見せて締め
話し方のコツ: 画面の金額や件数は日によって変わるので、具体的な数字は読み上げず「この商品」「この件数」と画面を指差してください。

5. 困ったとき

症状対処
「このサイトにアクセスできません」と出るサーバーが起動していません。手順1の2行(cd と runserver)を実行してください。黒い画面を閉じてしまった時も同じです
画面のデータが変になった / 触りすぎて戻したい黒い画面をもう1つ開いて cd C:\Users\user\dev\claude-org\apps\dp-system のあと .venv\Scripts\python.exe manage.py seed_demo --reset。約10秒で全部作り直されます
CSVアップロードをもう一度見せたい上と同じリセットを実行してください。CSVファイルも同時に作り直されます
ログインできないユーザー名 demo-admin / パスワード DemoKani-2026(半角・ハイフンあり)。担当者権限の見え方を見せたい時は demo-operator(同じパスワード)でログインし直すと、承認ボタンが出ないことを見せられます

このマニュアル自体のアドレス: http://localhost:8000/manual/(サーバー起動中ならいつでも開けます)